Welcome !

この記事は約2分で読めます。

The Flower of Noh-Theatre

厳島神社能舞台

YOSHIKO

室町時代に作られた能や狂言を中心に、演劇や日本文化について綴ります。

こちらのアメーバブログもご覧ください。

🔗

今みることの不思議さよ

 世阿弥(ぜあみ)作の能『鵜飼(うかい)』に登場する旅の僧は、密漁した罪で殺された鵜使いの男の幽霊に出逢って弔いを頼まれます。この場面で世阿弥は、旅の僧に「今みることの不思議さよ」と言わせています。

 声なき者の声を聴き 
 姿なき者の姿を視る

 名所・旧跡を巡り歩く旅の僧のように、能舞台に立ち現れる夢・幻の世界に遊んでみませんか。

能はファンタジー

 能の登場人物はバラエティーに富んでいます。様々な人間たちが主人公となっているだけではなく、幽霊が主役となっている作品も数多くあります。その他にも、神仏や鬼、天狗や龍、そして花や木の精霊などが主役として登場します。能は、こうしたユニークなキャラクターたちが織り成す、不思議がいっぱい詰まった室町時代のミュージカルです。

 そして、能と一緒に演じられてきた狂言は、可笑しな人ばかりが登場する室町時代のコメディです。

 六百年以上も上演され続けてきた能と狂言に、なぜだか惹き付けられて、しばしば能舞台に足を運んできました。これまでに感じたことや考えてきたことなどをお伝えしながら、能・狂言が咲かせる様々な花の魅力にふれてみたいと思います。

YOSHIKO

厳島神社能舞台 背面